林望さんの『巴水の日本憧憬』が出版されました

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林望さんの新しい画文集『巴水の日本憧憬』が出版されました。
詳しいことは、染谷のブログに書きましたので、ご覧ください。

http://someyatomo.seesaa.net/article/448761632.html

林さんのご本については、河出書房のHP、

http://www.kawade.co.jp/np/index.html

をご覧ください。

なお、7月22日(土)の茨城キリスト教学園で開催される巴水の講演会、巴水展に向けて準備は着々と進みつつあります。

とくにこの展示会に配られる予定の巴水の図録には、巴水の会の有志の方々の調査やその報告・文章が載る予定ですが、これがかなり面白いものになると思います。

いま、この図録出版に向けて二つのチームが動きつつあります。

一つは、助川、深沢、平山、内田、根本のみなさんによる「茨城と巴水」調査チーム
もう一つは、日下部、柏原、山津のお三方による「県別巴水作品」調査チーム、です。

両チームともに、平均で月に一回ずつの集まりを、染谷の研究室で持っていますが、「茨城と巴水」調査チームでは、今までに分からなかったことが続々と分かって来ておりまして、先日も巴水の「金郷村」の写生場所がほぼ特定できました。これは実地踏査や巴水のスケッチ、航空写真等を踏まえてのもので、ここに間違いないだろうと判定した時にはちょっとした感動がありました。

また「県別巴水作品」調査チームでは、ホテイ版の巴水作品一覧を使いまして、県別に巴水作品を調査した結果、最も巴水作品が多い都道府県は、

1位=東京都、2位=静岡県、3位=栃木県、4位=京都府、5位=茨城県

という結果になりました。
私は前々から茨城県はトップ3に入るのではないかと言って来ました。それはちょっと誤りだったわけですが(失礼しました!)、トップ5ですから、それはそれは、もう特筆すべきものだと思いますよ。(と言いつつ、私も胸を撫で下ろしました。もしトップ10にも入らなかったら、どうしようかと、気が気でなかったものですから。。。笑)

加えて、今回の調査では、3位の栃木県と5位の茨城県では作品数として3つしか開きがありません。今後の調査では逆転する可能性もあります。

ただ、それはそれとして、この1位から5位までを見ると、やはり茨城県が突出していることがわかります。それは1位の東京は巴水の生まれ故郷ですし、3位の栃木県は巴水の疎開先で所縁のあるところです。2位の静岡県には富士山があり、4位の京都は言うまでもなく日本を代表する伝統と格式の町です。巴水は茨城に特に目立った地縁や所縁があったわけではありません。

こうした点からすると、巴水が茨城という風土を特に好んでいたことが分かって来ます。

この調査表は7月22日に配る図録の最後に収録する予定ですが、今回の調査では県別に数を数えただけでなく、作成順の番号も付けましたので(ホテイ版による)、いつ頃作られたのかも一目瞭然に分かります。巴水の生涯の中で、どの県・地方がどの時期に集中しているのか、いないのかが分かるのです。

こうした調査は、今までの巴水研究で、ほとんどされて来なかったのではないかと思います。

茨城キリスト教学園・大学の70・50周年の記念講演会・展示会は、学園・大学にとっての節目でありますが、また巴水の会にとっても画期を成す記念日になるかと思います。

いずれ、五月か六月に、この両チームの研究・調査の発表会を大学で行っても良いかなと思っています。




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